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詰め物が取れた!受診前にやること・やってはいけないこと

食事中に突然「ガリッ」という感触とともに、詰め物が取れてしまった——そんな経験、ありませんか?駒沢で働く方や、お子さんを持つ親御さんが「どうしよう」と慌ててしまうのは当然のことです。でもまず、深呼吸して落ち着いてください。正しい順番で行動すれば、歯へのダメージを最小限に抑えられます。この記事では、取れた直後にやるべきこと・避けていただきたいこと・受診までの正しい過ごし方を、ステップごとにお伝えします。

詰め物が取れた!まず落ち着いてこの順番で確認を

なぜ詰め物は取れるの?原因を知って不安を和らげよう

詰め物(インレー)は、虫歯を削ったあとの穴を補う人工物です。歯科専用のセメント(接着剤)で固定されていますが、使い続けるうちに経年劣化や摩耗が起こります。

岡山市・名古屋市の10歯科医院を対象とした疫学調査では、レジン・インレー・鋳造冠・アマルガムの平均使用年数はそれぞれ5.2年・5.4年・7.1年・7.4年であり、レジン・アマルガム・インレーでは、二次う蝕(にじうしょく)を原因として再治療される場合が多く認められました。また、インレーや前歯部で汎用される補綴物では、脱落によって再治療される場合が多く見られました[1]。

つまり、詰め物が取れること自体は「治療が失敗した」わけではなく、人工物の宿命ともいえます。大切なのは取れてしまった後の対応です。

また、別の調査では、再治療の原因として二次う蝕によるものが多く、特にコンポジットレジン(78.2%)、メタルインレー(72.4%)で著明であったと報告されています[2]。詰め物が取れた直後は、すでに内部で虫歯が進んでいるケースも少なくありません。

取れた直後の「確認ステップ」3つ

取れた直後はパニックになりがちですが、次の3ステップで落ち着いて行動しましょう。

① 口の中を確認する

まず、詰め物がまだ口の中にあるかどうか確認してください。そのまま飲み込んでしまった場合については後述しますが、咳き込んだり、喉につかえる感じがある場合は気道に入った可能性があるため、すぐに耳鼻咽喉科か救急へ連絡してください。

② 取れた詰め物を確保する

口の中や食事の中に詰め物が見つかったら、大切に取り出して保管してください(保管方法は次のセクションで詳しくご説明します)。

③ 患部の状態をやさしく確認する

舌で患部を軽く確認し、強い痛みや出血がないかを確かめましょう。なお、違和感がなくても油断は禁物です。歯の内部では虫歯が進行していることがあります。

症状がない場合も「なるべく早め」の受診を

症状がなくても、むき出しになった歯質は細菌にさらされています。時間が経つほど虫歯が進みやすく、治療が大がかりになることがあります。

当院では、濱田院長の「長期的に良好な状態を維持できることが治療の本質」という診療理念のもと、早期対応で歯をできるだけ守ることを大切にしています。できれば当日、遅くとも数日以内にはご連絡ください。駒沢大学駅から徒歩4分、平日は20時まで・土曜も17時まで診療していますので、仕事帰りや週末にもご利用いただけます。

取れた詰め物は捨てないで:正しい保管方法

詰め物は「そのまま使える」かもしれない

取れた詰め物を「もう使えない」と思って捨ててしまう方が少なくありませんが、それはもったいないことです。取れた詰め物は状態によって再装着できない場合もありますが、持参いただくことで歯科医師が判断しやすくなります。費用については受診時にご説明します。

日本歯科医師会によると、接着性レジンを使用すると以前の接着剤よりも強く接着しやすいとされています[3]。ただし個人差や状態により異なります。取れた詰め物を持参することで、歯科医師が再装着・再製作の方針を判断しやすくなります。

正しい保管の手順

手順 やること 注意点
1. 軽く水洗い 流水で軽くすすぐ こすらない・洗剤不使用
2. 容器に保管 ティッシュやガーゼに包んで小さな容器へ 乾燥させすぎない
3. 受診時に持参 そのまま歯科医院へ持っていく 消毒液は使わない

水で軽くすすぐだけにして、そのまま容器に保管しましょう。除菌シートや消毒液を使うと、詰め物の素材が劣化したり、接着面のわずかな凹凸が傷ついたりすることがあります。

誤って飲み込んでしまったら?

「気づいたら飲み込んでいた」という場合でも、多くの場合は消化管を通過しますが、症状や状況によって異なります。飲み込んでしまった場合は、念のため次回受診時に歯科医師へお伝えください。なお、飲み込んだ際に強い咳や喉の違和感が続く場合は、気管に入った(誤嚥:ごえん)可能性があるため、内科または耳鼻咽喉科を受診してください。

当院では、詰め物の状態・歯の状態を丁寧に確認したうえで、再装着が可能かどうかをご説明します。まずはお気軽にご連絡ください。

受診前に絶対にやってはいけない3つのこと

NG①:市販の接着剤で自分でくっつけようとする

「とりあえず自分でつけておこう」という気持ち、よくわかります。でも、これは避けていただきたいことの筆頭です。

市販の瞬間接着剤(アロンアルファなど)は、口腔内(こうくうない:お口の中)での使用を想定して作られていません。これらを使うと以下のリスクがあります。

  • 歯や粘膜に有害な成分が触れる可能性がある
  • 詰め物と歯の間に隙間ができ、細菌が入って虫歯が進行する
  • 接着剤が邪魔をして、歯科での正しい再装着ができなくなる
  • 詰め物が変形・破損し、再利用が不可能になる

歯科用セメントと家庭用接着剤はまったく別物です。自分でつけることで、かえって治療が複雑になる場合があります。取れた詰め物はそのまま容器に保管し、歯科医院に持参してください。

NG②:患部を強くこすったり、硬いものを噛んだりする

詰め物が取れた部分は、やわらかい「象牙質(ぞうげしつ)」がむき出しになっています。象牙質は歯の表面を覆うエナメル質(えなめるしつ)より柔らかく、刺激に敏感です。

受診前は、患部でできるだけ噛まないように注意しましょう。具体的には以下を心がけてください。

  • 硬いもの・粘着性のある食べ物(キャラメル・餅・ガムなど)は避ける
  • 患部を歯ブラシで強くこすらない(やさしく水洗い程度に留める)
  • 冷たいもの・熱いもの・甘いものは患部を避けて食べる

NG③:症状がないからと放置する

厚生労働省の歯科口腔保健に関するデータでも、治療しない理由として「痛みがない」「たいした問題ではない」「仕事が忙しい」が上位に挙げられています[4]。しかし、自覚症状がないことと、歯の状態が良いこととはイコールではありません。

詰め物が取れたままでいると、下記のようなリスクが高まります。

  • 二次う蝕(にじうしょく):詰め物の下にいた細菌が、むき出しになった歯質で繁殖し、虫歯が急速に進む
  • 歯の破折(はせつ):薄くなった歯が咬む力に耐えられず、割れてしまうことがある
  • 歯の移動・噛み合わせのズれ:隣の歯や対合歯(向かいの歯)が傾いてきて、噛み合わせが変わる
  • 歯周病のリスク上昇:段差に汚れがたまりやすくなり、歯ぐきの炎症が起こりやすくなる

受診したらどうなるの?治療の流れと費用の目安

診察〜再装着・再製作の流れ

初めて当院にいらっしゃった場合の流れをご説明します。

ステップ 内容 目安時間
① 問診・X線(レントゲン)撮影 患部の状態・虫歯の有無を確認 約15〜20分
② 患部の清掃・虫歯の確認 内部に虫歯がないかチェック 約10〜15分
③ 再装着 or 型取り 状態が良ければその日に再装着。虫歯があれば治療後に再製作 30分〜
④ 噛み合わせの調整 装着後にしっかり噛み合いを確認 約5〜10分

当院では歯科用CTとマイクロスコープを導入しており、通常のX線では確認しにくい部分も立体的に把握し、詰め物の境界や微細な虫歯を丁寧に確認しています。

費用の目安(参考)

費用は、取れた原因・虫歯の有無・素材の選択によって変わります。一般的な目安として保険診療(3割負担)では数百円〜数千円程度、自費(セラミックなど)では素材によって異なります。詳しくは受診時にご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。

当院では、現金のほかクレジットカード・分割払いにも対応しています(保険診療は現金のみ)。

再発させないために:定期的なメンテナンスの重要性

詰め物が取れた経験がある方は、「また取れるかも」と不安に思われるかもしれませんね。その不安、一緒に解決していきましょう。厚生労働省が令和6年に公表した歯科疾患実態調査では、過去1年間に歯科検診を受診した割合が初めて6割を超えた[5]ことが報告されています。定期的なメンテナンスで詰め物の状態を早期にチェックすることが、再脱落・二次う蝕の予防につながります。

当院ではお子さんからご年配の方まで、家族みんなで通える予防歯科に力を入れています。詰め物の定期チェックも予防歯科の大切な一環です。ぜひ定期的なご来院もご検討ください。

駒沢で予防歯科を始めるなら?治療内容から費用まで徹底解説

まとめ

  • 詰め物が取れたら、まず落ち着いて「詰め物の確保」→「患部の保護」→「歯科への連絡」の順で行動しましょう。 自覚症状がなくても放置は禁物です。
  • 取れた詰め物は捨てずに保管を。 状態が良ければ再装着を検討できる場合があり、治療の選択肢が広がります。水で軽く洗って小さな容器に入れて持参してください。
  • 市販の接着剤で自分でくっつけることは避けてください。 歯や粘膜への影響があるほか、歯科での正しい治療の妨げになることがあります。
  • 放置すると二次う蝕・歯の破折・噛み合わせのズれなどリスクが高まります。 J-STAGEに掲載された学術論文によると、インレーの再治療原因の72.4%は二次う蝕[2]であり、早期受診が歯を守ることに直結します。
  • 当院では歯科用CTとマイクロスコープを活用し、詳細な状態確認を行ったうえで治療方針をご提案しています。 平日20時まで・土曜17時まで診療しています。

詰め物が取れてしまったら、できるだけ早めにご連絡ください。駒沢大学駅から徒歩4分の駒沢みんなの歯医者では、平日(月・火・木・金)は20時まで、土曜日は17時まで診療しています。お仕事帰りや週末でも通いやすい環境を整えています。取れた詰め物はそのまま持参いただき、お電話またはWEBからご予約ください。「どの程度の処置が必要か」「費用の目安は?」など、ご不明な点もお気軽にご相談いただけます。お口の状態をしっかり確認したうえで、治療方針をご提案します。

📞 公式サイト:https://komazawa-haisha.com/

はじめて受診される方は、初めての方へ(初診の流れ)もあわせてご覧ください。

参考文献

[1] 青山貴則ほか「歯科修復物の使用年数に関する疫学調査」J-STAGE 日本口腔衛生学会誌 jstage.jst.go.jp

[2] 青山貴則ほか「臼歯部修復物の生存期間に関連する要因」J-STAGE 日本口腔衛生学会誌 jstage.jst.go.jp

[3] 日本歯科医師会「歯の詰めものや被せものって?気になる素材についての最新情報」jda.or.jp

[4] 厚生労働省「歯科口腔保健に関する最近の動向(う蝕対策ワーキンググループ資料)」mhlw.go.jp

[5] 厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)を公表します」mhlw.go.jp

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