歯を失ってしまった方への
治療法

インプラント治療とは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。従来の入れ歯やブリッジと異なり、隣の歯に負担をかけることなく、天然の歯と同じような感覚でしっかり噛むことができるのが特徴です。
また、総入れ歯が不安定で動いてしまう場合や、上顎の総入れ歯で口蓋がないものを希望される方には、インプラントで入れ歯を固定する方法も有効です。インプラントは機能性・審美性に優れた治療法であり、食事や会話を快適に楽しむことができます。
インプラント治療の
メリット
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天然の歯のような噛み心地
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、自分の歯とほぼ同じ感覚で食事を楽しむことができます。入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がなく、硬いものでもしっかりと噛めるのが特徴です。
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周囲の歯を守れる
ブリッジの場合、両隣の健康な歯を削る必要がありますが、インプラントは単独で機能するため、周囲の歯に負担をかけません。結果として、残っている歯を健康に保つことができるという大きなメリットがあります。
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見た目が自然で美しい
インプラントに装着する人工の歯(上部構造)は、患者さまの歯の色や形に合わせて作成されるため、見た目が自然です。審美性に優れているため、自信を持って笑うことができます。
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顎の骨の健康を維持できる
歯を失うと、顎の骨が痩せてしまうことがあります。しかし、インプラントは骨と結合するため、噛む力をしっかりと顎に伝え、骨の減少を防ぐ効果があります。これは、入れ歯やブリッジにはない大きな利点です。
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耐久性が高く、長持ちする
適切なメインテナンスを行えば、インプラントは10年以上、場合によっては一生涯使用できる治療法です。定期的な検診と適切なケアを続けることで、長期間にわたって快適に使用できます。
インプラント治療の流れ
STEP 01.
事前検査(精密診断)
インプラント治療を行う前に、口腔内の状態を詳しく調べる必要があります。これらの検査をもとに、患者さまに合った最適な治療計画を立てます。治療内容や期間について詳しく説明し、ご納得いただいたうえで手術の日程を決定します。
- レントゲン・CTスキャン撮影(顎の骨の状態を確認)
- 口腔内模型検査(噛み合わせのチェック)
- 全身の健康状態の確認(糖尿病や高血圧など、持病の影響を考慮)
STEP 02.
治療開始
(インプラント埋入手術)
お口の中が清潔で炎症のない状態であることを確認したうえで、手術を行います。局所麻酔を施し、顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込みます。このインプラントが、新しい歯の土台となります。インプラントが骨としっかり結合することで、強い噛む力を支えられるようになります。
手術の流れ
- 麻酔を行い、顎の骨にインプラントを埋入
- 手術後、骨とインプラントが結合するまで待つ(2ヶ月~半年)
- 必要に応じて仮歯を装着し、見た目と機能を維持
STEP 03.
人工歯の装着
(アバットメント・上部構造)
インプラントが顎の骨としっかり結合したら、その上に「アバットメント」と呼ばれる人工歯を支える土台を取り付けます。その後、セラミックなどで作られた人工の歯(上部構造)を装着します。これでインプラント治療が完了し、天然歯のような見た目と機能を取り戻すことができます。
人工歯の特徴
- 患者さまの歯の色や形に合わせて作成
- 見た目が自然で美しい
- 強度が高く、長期間使用可能
メインテナンスの重要性
インプラントは天然歯と同じように、適切なケアを行うことが大切です。特に、歯ぐきの炎症(インプラント周囲炎)を防ぐために、定期的なメインテナンスが必須となります
定期的なメインテナンスを続けることで、インプラントは長期間にわたって快適に使用できます。
定期検診(3~6ヶ月ごと)
- インプラントのネジの締まり具合や噛み合わせをチェック
- 専用の器具を用いたクリーニング
毎日のセルフケア
- 柔らかめの歯ブラシを使い、歯ぐきを傷つけないようにブラッシング
- デンタルフロスや歯間ブラシで細かい汚れを除去
- うがい薬を活用し、口腔内を清潔に保つ
インプラント治療を
検討されている方へ
インプラントは「しっかり噛める」「見た目が美しい」「周囲の歯を傷つけない」など、多くのメリットがある治療法です。しかし、すべての方に適用できるわけではなく、顎の骨の状態や全身の健康状態によっては、骨造成(骨の量を増やす処置)が必要になることもあります。当院では、一人ひとりに合った最適な治療法をご提案し、安全かつ確実にインプラント治療を行っております。歯を失ってしまい、「しっかり噛める歯がほしい」「入れ歯ではなく、自然な歯を取り戻したい」とお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。