予防歯科について

毎日しっかり歯を磨いていても、実は歯や歯ぐきには気づかない負担がかかっていることがあります。虫歯や歯周病は、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどなく、知らないうちに進行してしまうのが特徴です。
そのため、歯科医院での定期的なチェックやクリーニングがとても大切です。予防歯科では、早めにケアすることで小さなトラブルを見つけられます。さらに、毎日のセルフケアとあわせて行うことで、将来の大きな治療や痛みを防ぐことができます。
当院では、検診に行くのが楽しみになるような、心地よいケアを心がけています。お口の中に少しでも不安がある方は、ぜひ予防歯科を始めてみませんか。日々の習慣としてお口の健康を守ることが、将来の安心や笑顔につながります。
このようなお悩みはありませんか?
- 歯磨きをしても歯の汚れや着色が気になる
- 歯ぐきが腫れたり、出血することがある
- 口臭が気になる
- 歯石がつきやすい
- 虫歯になりやすく、治療を繰り返している
予防歯科の取り組み
歯科医院でのケア
エアフローによるクリーニング

エアフローは、歯の表面に専用の微細なパウダーと水、空気を吹き付けて汚れを落とすクリーニング方法です。歯ブラシでは届かない細かい部分の汚れや、タバコ・コーヒー・お茶などによる着色(ステイン)を効果的に除去できます。歯を削らずにケアできるので、表面がなめらかになり、汚れがつきにくくなります。
ブラッシング指導

定期検診では、磨き残しの箇所を確認し、改善のポイントをわかりやすくお伝えします。正しいブラッシング方法や歯ブラシの選び方を身につけることで、日々のセルフケアの効果をより高めることができます。
PMTC(プロフェッショナル・クリーニング)

当院では、歯科衛生士によるPMTCを実施しています。専用の器具と研磨ペーストで、歯の表面や歯間の歯垢・着色を徹底的に除去し、セルフケアでは届きにくい部分もきれいにします。
一般的な歯のクリーニングが表面の汚れを中心に落とすのに対し、PMTCはより奥深くまで磨き上げ、歯や歯ぐきの健康を専門的にサポートするプロケアです。定期的にPMTCを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果が高まり、歯本来の白さやツヤも保てます。
歯ぐきの精密検査

歯周病の進行状況を確認するため、歯と歯ぐきの間の深さ(歯周ポケット)を測定します。
ポケットの深さや出血の有無をチェックすることで、歯ぐきの健康状態や歯周病のリスクを早期に把握できます。歯周病の予防や、適切な治療計画を立てるうえで重要なステップです。
歯のクリーニング
手用スケーラーや超音波スケーラーなどの専用器具を使って、歯垢や歯石を丁寧に取り除きます。日常のブラッシングだけでは落としきれない汚れも、専門的な器具で清掃することで、お口の中をすみずみまで清潔に保つことが可能です。
定期的なクリーニングを行うことで、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の軽減や歯の健康的な美しさの維持にもつながります。
フッ素塗布
歯のクリーニング後にフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促進し、虫歯の発生を抑える効果があります。
歯科医院で行うフッ素塗布は、市販のものより濃度が高く、より高い予防効果が期待できます。子どもはもちろん、大人の歯にも効果があり、幅広い世代で虫歯予防に活用できます。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
SRPは、歯周病が進行している場合に行う専門的な処置です。専用の器具を使って、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や汚れを丁寧に除去し、さらに歯の根の表面をつるつるに整えます。
これにより、歯ぐきの炎症を抑え、健康な歯周組織を維持することができます。
ご自宅でのケア
毎日の正しいブラッシング
磨き残しは、虫歯や歯周病のもとになります。毎日のブラッシングを丁寧に行うことが、健康な歯を守る基本です。
歯ブラシの持ち方や磨く順序、力加減に注意することで、歯や歯ぐきを傷めずに効率よく汚れを取り除けます。
フロスや歯間ブラシの使用
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れも、フロスや歯間ブラシを使うことでしっかり清掃できます。
歯間の汚れを取り除くことは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭予防にもつながります。毎日の習慣として取り入れることが大切です。
食生活・生活習慣の工夫
食事のタイミングや間食の仕方、糖分の摂り方は、虫歯や歯周病のリスクに影響します。甘いものを控える、だらだら食べを避ける、水分をしっかりとるなど、生活習慣を少し工夫するだけでも、歯の健康を守りやすくなります。
毎日の歯磨きに加え、食習慣や生活リズムを整えることも、予防歯科の大切なポイントです。
予防歯科の効果
予防歯科を実践することで、次のようなメリットがあります。
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虫歯や歯周病を防げる
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歯の寿命を延ばせる
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将来的な入れ歯やインプラントのリスクを減らせる
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口臭を予防・改善できる
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歯の美しさを保てる
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定期的なチェックで早期異常を発見できる
予防歯科は、お子さまから大人まで、年齢を問わず始めることができます。特に高齢になると歯周病のリスクが高まりやすいため、早めに予防意識を持つことが大切です。
予防歯科の頻度
お口の状態によって通院の間隔は異なりますが、当院では基本的に3〜4ヶ月に一度の定期検診・メンテナンスをおすすめしています。この間隔で通院することで、虫歯や歯周病の早期発見・早期対処が可能になり、歯の健康を長く維持できます。
定期検診では、歯のクリーニングだけでなく、噛み合わせのチェックも行います。噛み合わせを確認することで、歯や歯ぐきへの負担を早めに発見でき、将来的な歯の摩耗や歯周病の進行を防ぐことにつながります。
歯科医院でのケアで、検診が楽しみに

当院では、担当制を導入しています。毎回同じスタッフが担当することで、お口の小さな変化や磨き残しのクセも見逃しません。
定期検診やメンテナンスでは、過去の記録をもとに最適なケアやアドバイスを行い、歯や歯ぐきの健康を長く守ります。担当制だからこそ安心して相談できる、信頼関係を大切にしたケアを受けていただけます。
予防歯科の
よくある質問
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歯のクリーニングは痛くないですか?
当院で行う歯のクリーニングは、基本的に痛みをほとんど感じずに処置を受けられます。ただし、歯ぐきに炎症がある場合は、部分的に違和感や痛みを感じることがあります。歯ぐきが敏感な方や痛みに不安がある方には、症状に合わせた工夫を行いながら処置しますので、ご安心ください。
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虫歯や歯周病になりやすい場合、特別なケアは必要ですか?
はい、リスクが高い方には、通常より短い間隔での定期検診やPMTCなどの専門的なクリーニングをおすすめしています。さらに、フッ素塗布などの処置を組み合わせることで、より効果的に予防が可能です。症状に応じて、ブラッシング方法のアドバイスや、適した歯磨き粉のご提案も行います。
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予防歯科で歯の色も白くなりますか?
歯の表面についた着色や黄ばみは、定期的なクリーニングやPMTCでしっかり取り除くことができます。普段のブラッシングでは落とせない歯垢や歯石もきれいにすることで、自然な白さやツヤが戻り、見た目もすっきりします。
ただし、加齢や薬の影響、歯の内部からの変色などの場合は、ホワイトニングなど別の処置が必要になることもあります。
予防歯科のご相談

予防歯科は、虫歯や歯周病を防ぎ、健康な歯を長く維持するための大切な取り組みです。日々のセルフケアに加え、歯科医院での定期検診を組み合わせることで、将来的なお口の健康をしっかり守ることができます。
当院では、小さなお子さまからご高齢の方まで、家族みんなで通いやすい環境を整え、一人ひとりの状態やライフスタイルに合わせた予防プログラムをご提案します。お口の健康を守りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。定期検診が楽しみになるようなケアで、長く健康な歯を維持していきましょう。