2026-04-22
予防歯科の費用はいくら?保険適用と自費の違いを解説
虫歯や歯周病になってから慌てて歯医者さんに通うのではなく、お口の健康を守るために予防歯科を始めてみませんか?
最近は予防歯科の重要性が注目されているものの、「費用がどのくらいかかるのかわからない」「保険が使えるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょうね。
実は、2020年4月の診療報酬改定により、予防歯科の一部も保険適用となり、以前より取り組みやすくなりました[1]。今回は歯科衛生士として、患者さまからよく聞かれる予防歯科の費用について、わかりやすく解説いたします。
1. 予防歯科の料金体系と保険適用範囲
保険診療での予防歯科費用の目安
現在、定期検診は原則として健康保険が適用されます。3割負担の方で1回あたり2,500~3,000円程度の自己負担額となります
これには初診料やレントゲン費用なども含まれているため、思っている以上にお手頃な価格で予防歯科を受けることができるんですね。
保険診療での予防歯科には以下のような内容が含まれています:
- 口腔内検査(歯や歯ぐきの状態チェック)
- 歯周組織検査
- プラーク(歯垢)や歯石の除去
- フッ素塗布
- ブラッシング指導
保険が適用される条件
疾患の重症化を防ぐことを目的とした予防治療は、保険適用内になる
とされており、
お口のトラブルの初期症状が認められる場合は保険適用になります
日本人の多くが歯周病を患っているという現状を見れば、大半のケースにおいて予防歯科には保険適用がなされると考えて差し支えないでしょう。
令和6年度の歯科診療報酬改定では、かかりつけ歯科医によるエナメル質初期う蝕に関する評価の要件を見直すとともに初期の根面う蝕に関する評価を新設するなど、継続的な口腔管理に重点を置いた制度となっています。
2. 自費診療と保険診療の内容の違い
自費診療の費用と特徴
基本的には、月1回の治療で10,000円前後が相場ですが、安くて5,000円前後、高くて30,000円前後になることも考えられます
自費診療の場合、歯科医院が自由に診療内容や金額を設定できるため、医院によって大きく差があります。
自費診療で受けられるPMTCとは
自由診療の予防歯科は一般的にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれるもので、こちらは簡単にいうと、より専門的な技術でプラークや歯石、着色汚れなどを落とす治療を指しています
PMTCでは以下のような専門的なケアが受けられます:
- 専用器具による徹底的なバイオフィルム除去
- 着色汚れの除去
- 歯面の研磨による再付着防止
- より高濃度なフッ素の塗布
保険診療と自費診療の受診頻度
メインテナンスの間隔は、歯周病の重症度や歯みがきの状態などによって個別に決める必要があります
一般的には:
- 保険診療:3~6か月に1回
- 自費診療:1~3か月に1回(お口の状態により調整)
お口の状態が安定している方は間隔を延ばすことも可能ですが、
歯周病が進行してしまい、歯周ポケットが4mm以上深くなっている方は、セルフケアでは歯垢を除去できませんので、これ以上症状を悪化させないためにも毎月PMTCを行いましょう
検査内容の違い
保険診療では治療を目的としているため、より詳細な検査が必要です:
- 口腔内写真の撮影
- 歯周ポケット測定
- 必要に応じたレントゲン撮影
- 咬み合わせのチェック
クリーニングだけを希望する場合は、自由診療で受けることになります
が、
虫歯や歯周病の早期発見にも繋がるため、予防歯科のクリーニングだけでなく、定期的な検査も受けておくことをおすすめします
3. 予防歯科を始める前に知っておきたい費用のポイント
年間の費用目安を把握しましょう
予防歯科は保険診療内で受けた場合、一年間にかかる費用は、半年に一度の通院で1万円〜1万5000円ほどになります
月割りにすると約800円~1,250円程度ですから、コーヒー1杯分程度の費用で健康な歯を維持できる計算になります。
セルフケアとプロフェッショナルケアの組み合わせ
フッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシングは、酸産生の抑制、再石灰化の促進し歯質のむし歯に対する抵抗性の強化を目的とした方法
ですが、
セルフケアによってプラークを毎日完全に除去することは現実には不可能と考えられます。むし歯予防を成功させるには、セルフケアとともに他のむし歯予防法を組み合わせることが必要[3]
です。
毎日のセルフケアで行うこと:
- フッ素配合歯磨き粉での歯磨き
- デンタルフロスや歯間ブラシの使用
- 洗口液での仕上げ
プロフェッショナルケアで行うこと:
- 専用器具による歯石除去
- フッ素塗布による歯質強化
- 磨き残しのチェックと指導
- 早期発見・早期治療
医院選びのポイント
費用だけでなく、以下の点も考慮して歯科医院を選びましょう:
- 認定施設かどうか:かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の認定を受けているか
- 説明の丁寧さ:治療内容や費用について詳しく説明してくれるか
- 継続しやすさ:通いやすい立地や診療時間か
- スタッフの質:歯科衛生士が専門的な指導を行ってくれるか
駒沢みんなの歯医者へお気軽にご相談ください
駒沢みんなの歯医者では、予防歯科の費用について詳しくご説明し、患者さまお一人おひとりのお口の状態に合わせた最適なプランをご提案いたします。
「費用が心配で予防歯科を始められない」「どのくらいの頻度で通えば良いのかわからない」といったご不安をお持ちの方も、お気軽にご相談ください。保険診療での予防歯科から、より専門的な自費診療まで、患者さまのご希望とご予算に応じて柔軟に対応いたします。
長期的な視点で見ると、定期的な予防歯科は治療費の大幅な節約につながります。健康な歯を生涯にわたって維持するための投資として、ぜひ予防歯科を始めてみませんか?初回のご相談では、詳細な検査結果をもとに、今後の治療計画と費用について分かりやすくご説明いたします。
参考文献
- [1] 厚生労働省「令和6年度歯科診療報酬改定の主なポイント」https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/001213977.pdf
- [2] 厚生労働省「歯の健康」https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b6.html
- [3] e-ヘルスネット「メインテナンス」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-010.html



